連載

看護師ニシヤマの転職話!Vol.1

『新卒で総合病院の精神科病棟勤務、そして退職』

みなさんこんにちは!
メディコスメ宣伝担当のニシヤマです。

この特集では、新卒で病棟に就職・退職してから、さまざまな職場を経てメディコスメにたどり着いた私の、転職体験談をご紹介させていただきます。
フリーランスで生計を立てていく目標を掲げながら、着々と状況が変わっていく中で、病棟・保健所・訪問看護・コールセンター・イベント等、看護師としていろんな職場を経験してきました。

この特集を通して、看護師のさまざまな働き方について、ニシヤマという人物について、お伝えできればと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いします!

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■大学の附属病院には就職しないと決めた

地方国立大を卒業した私は、大学の附属病院には就職せず、都内の総合病院に就職しました。

通っていた大学の附属病院なら、同じ大学から就職する同期も多かっただろうし、就活は比較的スムーズだったかもしれません。

だけど、実習時の印象と、附属病院に就職した先輩たちから入ってくる病院の悪評(有給日数が完全にウソ、平均残業時間もウソ、とにかくしんどい等)が極悪だったので、就活は慎重にしたいと思い、通っている大学の附属病院以外の病院を視野に入れて、就活をしていました。

「バリバリ働きたい!」というよりは「子供を産んでも無理なく続けられる働き方がしたい」と考えていた私が見るようにしていたのは、職場の年齢層です。
いくつかのインターンに参加して、30後半以上っぽい看護師がどれだけ働いているか?お母さん感ある人がどれだけいるか?を見るようにしていました。

説明会やパンフレットで見る、年休取得率や平均残業時間は参考になりにくいので、インターンに参加して雰囲気をみたり、先輩の話を聞くのが一番いいと思って実践していました。

そして、一番働きやすそうと思った都内の総合病院を1つだけ受験し、最初の職場が決まりました。
働き始めて、大学の同級生と情報交換をしたりして、私の就活は大成功だったと思いました。

■初めての職場「総合病院の精神科病棟」ってどんなところ?


最初に配属されたのは、第一志望の精神科でした。

新人はまず、フィジカル面を学ぶ意味でも、外科系か内科系に配属されるかと思っていたので(その方が自分のキャリアのためにはいいのかなという気持ちもあった)、まさかのいきなり第一志望で嬉しびっくりだったのを覚えています。
ちなみに同じ病院の同期で、私ともう1人、精神科病棟に配属された子がいました。

精神科病棟で行っていた業務はこんな感じ↓

  • 予薬管理
  • 患者さんの状況アセスメント
  • セルフケア援助
  • 病棟内レクリエーション

精神科の看護は、患者さんとコミュニケーションをとっていく中で、信頼関係が構築されていく実感が得られて、それがとてもやりがいで、楽しかったなと思います。

先輩看護師さんたちも、おおらかな人が多く、スタッフ間の人間関係で嫌な思いをすることは、ほとんどなかったです。みんなで明るい病棟にして行こう助け合って行こうという意識があり、空気はすこぶるよかったです。
他の病棟と比べて、同じ科にいる年数の長い人が多い印象があり、看護師の平均年齢も高めでした(30代半ばぐらい)。

デメリットとしては、やはり採血を含め手技を実践する場面が他科に比べて少なく、たまにある手技がいつまでも不安だったこと、フィジカル面の知識がなかなかつかなかったことがあったと思います。

■大好きだった最初の職場を辞めた理由

2年目の3月、私は最初の職場を退職しました。

2年目で未熟ながらやることはやっていましたし、望んで配属された病棟で、
職場の雰囲気も人間関係も良好でした。

では、なぜ辞めたのか。
「このままでは自分が腐る」という思いに苦しんだからです。

就職して2年。あまりにも恵まれた環境に、私はどんどん堕落していきました。
始業時間ちょうどに出勤するようになり、出勤直前まで寝てスッピンで出勤、定時に退勤。
誰にも怒られることもなく、指摘されることもなく。
(病棟全体が「いいのよ仕事なんてそのぐらいで~ワークライフバランスよ~」という雰囲気で、定時内最低限のことをしていれば何も言われなかった)

これでいいんだ!と思ったら、気づいたら仕事に対する向上心も薄れていて、
これを繰り返して定年まで行くのかと思ったら恐ろしかったんです。

たまに会って情報交換していた大学の同級生や、同じ病院の外科に配属された同期たちが、すごく輝いて見えました。
人間関係がヤバくて、勉強することも多くて、残業多くて、始業1時間前出勤で、有給だってウソだけど、それに一生懸命ついて行って、たくさん知識と技術を身に着けて、忙しい中でもメイクがばっちりで…スッピンめがねマスクで顔隠しの私とは、肌から輝きが全然ちがった!

いいなと思うなら、自分も同じになれるよう頑張ればよかったんですけど、自分で自分を奮い立たすことができなくて、結局頑張れませんでした。

ぼんやり「1回リセットしてみたいな~」と思った頃、大学の先輩のお母さんが、元看護師で起業して、看護師を応援するような仕事をしていることを知りました。

自分が看護師として頑張り切れないコンプレックスから、自分以外の「看護師」という存在への憧れと尊敬が急上昇していた私は「その仕事、いいな!!!」と強く思いました。そして、先輩のお母さんと実際に会わせてもらったり紆余曲折あったのち、思い切って新卒で入った最高の職場を辞めてみることにしました。

辞める最後の最後まで、本当にいい職場でしたが、あの職場を辞めたことは全く後悔していません。あのとき勇気をもって辞めたから、いろんな看護師の可能性を知れたし、「看護師を応援する」メディコスメのチームにも入れました。

「最低3年勤めなきゃ」とも言われますが、私は外科系内科系未経験のフィジカル弱々、手技自信なし(もうできない)、臨床経験2年でも、看護師の資格を生かして働き続けられています。
この連載を通して、「本当はもうとっくに限界だけど、いろんな固定観念にとらわれて辞められない」そんな看護師さんが、看護師のいろんな可能性を知る機会になれたら、自分で自分の道を選ぶ勇気を与えられたら、うれしいなと思います。

今回は、新卒で精神科病棟に就職~退職するまでをご紹介しました。
次回は、初めて挑戦した非常勤看護師業務「グループホーム訪問看護」での就職&お仕事内容をご紹介します!
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