あの人のキレイの秘密

珠まゆらさん編 Vol.1

みなさんこんにちは。メディコスメ編集部です。
宝塚といえば、きらびやかなイメージの一方で、過酷な競争社会、厳しい上下関係、女社会。
女性人口が多く、日々過酷な業務をこなす、メディカルの世界と重なる点も多いのではないでしょうか。
そこで今回「あの人のキレイの秘密」では、そんな宝塚歌劇団で娘役としてご活躍された、珠まゆらさんにインタビューし、キレイの秘密を探ってきました!


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珠さん、こんにちは

珠:こんにちは

珠さんは、宝塚で娘役としてご活躍されていたと思うのですが、宝塚はいつごろから目指していたのでしょうか?目指すようになったきっかけをおしえてくだい。

珠:幼稚園の年長のときに、初めて宝塚を見たのがキッカケです。男役さんがすごくステキで、この世のものじゃないような美しいものに見えて、憧れて。
男役さんの隣でキレイなドレスを着て踊っている娘役さんになりたいと思いました。それが、私が宝塚を目指すようになったキッカケです。

幼稚園の頃から一途に宝塚を目指して、見事その夢をかなえられたんですね。実際に入ってみていかがでしたか?宝塚音楽学校といえば、上下関係や校則が厳しいイメージがありますよね。

珠:ものすごく厳しいです。本科生(2年目)が予科生(1年目)に指導するという感じなので、1年目が特に大変です。
中学卒業して高校卒業するまでの4年間受験できて、同じ学年の中にも4つの年の人がいるので、年下の上級生の方に怒られることもありました。

上下関係がはっきりしているんですね。

珠:そうですね。それと成績順。宝塚では、すべて学年順と成績順でハッキリ上下が決まっています。同期で並ぶときも成績順。楽屋の座り場所も成績順。ものを選ぶ時もそう。
それは男役も娘役も関係ありません。

看護師や薬剤師さんも女性の比率が多い職業ですが、宝塚歌劇団も女性ばかりの世界ですよね。女性同士の人間関係を円滑にするために何か意識していたことはありますか?

珠:宝塚は上下関係がはっきりしているので、そこを大切にしています。上級生のかたを立てる気持ちをちゃんと持つように。
下級生に対しては、自分の意見はちゃんと言うけど、出すぎないように。任せることは任せるということを意識していました。

上下関係がはっきりしていると、上級生に声をかけづらかったり、下級生に気を使ったりして、苦労することはありませんか?

珠:私は下級生に対しては、自分の失敗談とか短所を隠さないようにして、親しみやすいキャラクターというか、相手に心を開いてもらいやすくするように意識していました。女性同士で関わるときに、そうした方がいいのかなっていうのはありますね。

女社会ならではの人間関係の難しさはなかったのですか?

珠:宝塚は、男役と娘役に分かれているので、同じ女性同士でも、ある意味別性っぽいところもあるんですよね。
男役同士はライバルだし、娘役同士もライバルだけど、男役と娘役はライバルにならないから、平和っていうのはある気がします。
娘役同士でも、あまりみんな表に出さないですね。内心この人には負けたくないとかはあったかもしれないけど。

宝塚は女性のファンも多いかと思いますが、同性に好かれるコツはありますか?

珠:上級生の方から、愛想が悪いって注意されたことがあって、それ以来、基本的にどんなときでも、ニコニコしているように心がけています。楽屋入りのときに表情がないとか、そういうところを意外とファンの方たちに見られているんですよね。

看護師も患者さんの前と裏では違う顔があったりするので、気を付けなくてはいけないですね(笑)

珠:あとは、話を聞くとき、にっこりしていたりうなずいていたり、相手が話しやすい態度で聞くことを心掛けています。
真面目に聞いていて表情がないより、そういうリアクションがあった方が、しゃべりやすいしイメージがいいきがするので、それは心がけています。

珠さん自身が美容に目覚めたキッカケは?

珠:年を重ねるうちに、隠したいところっていっぱい出てくると思うんですけど、濃くすると余計に老けて見えちゃったりするんですよね。それで、ナチュラルに自然体でいたいなと思うようになったのがキッカケですかね。

ナチュラルに美しくいるために、珠さんが実際にやられていることはありますか?

珠:内面的な話になるんですけど、メンタルの状況って顔とか表情全部に現れてくるので、あんまりイライラしたり落ち込んだりしないで、いつも気持ちが前向きでいるようにっていうのは心がけています。
舞台を観ているとわかるんですよね。その人の状態が。だから、自分も見られているんだろうなって思うと怖くて。
メンタルが下がったり上がったりしないように気をつけています。

成績でハッキリ優劣が決まったり、厳しい上下関係もある中で、どうしても落ち込んでしまうようなこともあると思うんですけど、そういう時はどのようにご自身のメンタルを持ち直していますか?

珠:気にしないようにしていました。今回失敗したんだったら、次はこうしようとか。
これをばねにして、もっとよくなるチャンスと思うようにしています。

たくましいですね!

珠:そんなことないですよ!私、元々一人っ子で気が弱かったんです。宝塚に入ってからも、最初はよくトイレにこもって泣いたりしていました。
でもどこかで、ずっとこんなことしてたら持たないなって思って。気にしないようになりました。

最初からポジティブだったわけではなく、環境にもまれて変わっていったんですね。

珠:周りで落ち込んじゃう人もいたけど、誰かが下がっちゃうと、皆もその嫌な空気を吸って、一緒に嫌な気持ちになっちゃうじゃないですか。それが嫌だなと思って、自分はそうなりたくないなと思っていました。
宝塚の人はみんなすごく前向きなんです。一緒にいる人を選ぶにも、みんな自然にポジティブな人を選んでいる印象があります。
くだらないことを一緒にして笑うのは、肌にも心にも体にもいいです。

そんな珠さんが思う、ステキな女性とは?

珠:ポジティブで、自分の仕事とか生き方に誇りを持っている方が、ステキだなと思いますね。夢を持って生きている方が、キラキラ輝いて見えます。そういう方は、外見を飾るのにも勝るキレイさがあると思うんです。

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宝塚歌劇団での活動をとおして、簡単には折れないポジティブさと、そこからにじみ出る内面的な美しさを身に着けられた珠さん。
次回は、宝塚のメイク事情や、珠さんが普段行われている美容法について、お伺いしていきます。

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珠まゆらプロフィール

宝塚歌劇団86期生 娘役
現在も舞台・ショー等で活躍