季節別スキンケア

皮膚科の先生が教える季節別美肌対策《夏》①

みなさんこんにちは、メディコスメ編集部です。

夏真っ只中の7月、いかがお過ごしですか?夏休みはしっかり取れそうですか??(泣)

この季節と言えば、海に行ったり、薄着でおしゃれしたりと、夏だからこそできる楽しみがたくさん!その一方で、日焼けに汗に乾燥に…夏だからこそ気になるお肌のお悩みも多いんですよね。そこで今回は「まだ間に合う!夏の美肌対策」と題して、自由が丘クリニックの松浦先生に気になるお肌のアレコレをお伺いしてきました。

ココに注意!夏のお肌トラブルって?

夏に多くなるお肌トラブルには、どのようなものがありますか?

松浦:自由が丘クリニックに来る患者さんが抱える、夏特有のお悩みはこんな感じです。

●マスクによるトラブル

●紫外線によるトラブル

●毛穴や皮脂分泌に関するお悩み

●汗によるトラブル

今年特有のお悩みとして、マスクに関するお悩みが多いです。シミに関するお悩みは、1年を通して多いのですが、紫外線を浴びて濃くなってくることもあり、夏に増えるお悩みと言えそうです。あとは、気温が上がると皮脂分泌が盛んになるので、それに伴った毛穴の開き、黒ずみ等の相談も多いように感じています。汗のトラブルは、夏が近づくとともに、最近増えてきている印象がありますね。

夏に気を付けたいスキンケアのポイントはありますか?

松浦:何をおいてもまず保湿!!夏に限らず、スキンケアでとても重視していることです。先ほどお伝えした、4つのお肌トラブルすべての改善に必要なのが保湿なんです。

そもそも健康な美肌とは、どのような状態なのでしょうか?

松浦:皮膚は、一番上にある角層という層の角質細胞に、自分で作る天然の保湿因子(水分)をため込んでいます。セラミドが、細胞同士をつなぎとめるセメントのような役割を果たし、さらにその上から、水分が蒸発しないように皮脂が、ラップを貼っているんです。

天然の保湿因子とセラミドがあって、適度に脂の膜を張っているのが、乾燥せずいい状態と言えます。

マスク着用によるお肌トラブル対策

『ムレる≠潤い』マスクの中は乾燥注意地帯だった

マスクによるお肌トラブルとして、どのようなものがありますか?

松浦:ムレてニキビができたり、肌荒れになったりというトラブルが見られます。

マスクによるお肌トラブル対策として、どのようなことが考えられますか?

松浦:1~2時間に1回は、マスクを外して換気したり、保湿したりすることをオススメします。

マスクの中はムレがちなのですが、それでも保湿は必要なのでしょうか?

松浦:よく勘違いされるのですが、ムレているからと言って、マスクの中が保湿されている訳ではないんです!むしろ、乾燥に注意が必要な状態といえます。

完全に勘違いしていました!マスクの中が乾燥注意というのは、どういうことなのでしょうか?

松浦:吐息には二酸化炭素・アンモニアが充満していて、細胞が不安定になり、マスクの中ではバリア機能が十分に発揮されないことになります。バリア機能が弱くなっているということは、お肌から水分が出ていってしまうリスクも高くなっているので、保湿が必要になるんです。

スクでムレたお肌は、デリケートになっているんですね。

松浦:不織布のマスクを付けている方が多いと思うのですが、不織布の素材も乾燥のリスクが非常に高いです。目が粗く摩擦でお肌が傷つきやすいので、そこからまた水分が出て行ってしまうんですね。なので、不織布のマスクを使われる方は、マスクとお肌の間に、ガーゼを挟むことをオススメしています。

出先での保湿はどのようにされていますか?

松浦:私は普段、ビタミンCを含む保湿スプレーを持ち歩いています。自由が丘クリニックで扱っている、ビタミンC入りのものなんですけど。摩擦による炎症を抑える効果と保湿効果の両方が得られるものなんです。化粧水のスプレーを持ち歩かれるのもいいと思います。

今回は、夏に多くみられるお肌トラブルについて、そして、マスクを付けて過ごす夏だからこそ気になるお肌トラブルについて、お話を伺いました。マスクの中は、ムレていてかつ乾燥しやすいというのが、個人的に衝撃的でした、、
もしかしたら、他にも勘違いしているスキンケアがあるかも?!

次回は、「紫外線によるお肌トラブル対策」「毛穴や皮脂分泌に関するお肌トラブル」について教えていただきます。お楽しみに!!